[フィリピン篇]特定技能ビザ外国人材数2025年発表最新データ分析|就労ビザ専門の福岡の国際行政書士が解説

この記事でわかること
2024年6月末から12月末にかけてのフィリピン人特定技能1号ビザ取得者の増加について、最新データをもとに以下の点を解説します。
- フィリピン人材の特定技能1号ビザの人数推移
- フィリピン人材の分野別の増加傾向と注目ポイント
- フィリピン人材の増加理由
- 今後の見通しと企業の対応策
- 特定技能ビザ1号の外国人数「全体」の推移
- 特定技能ビザ1号の外国人数「全体」分野別の増加傾向・減少傾向とその背景
- よくある質問とその回答
この記事では、以下の出入国在留管理庁が提供している最新データをもとに分野別の増加状況を独自に集計してお伝え致します。
https://www.moj.go.jp/isa/applications/ssw/nyuukokukanri07_00215.html

行政書士
河野尋志
特定技能1号とは?
特定技能1号は、深刻な人手不足が生じている16の産業分野において、外国人が一定の技能と日本語能力をもって就労できる在留資格です。対象分野には介護、建設、農業、飲食料品製造などがあり、実務経験や技能試験の合格、または技能実習からの移行が求められます。
福岡出入国在留管理局の管轄地域(福岡・北九州・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄)でも、フィリピン人をはじめとする特定技能外国人の受け入れが年々増加しています。外国人材採用を検討中の企業様、人手不足対策として外国人材の活用をお考えの皆さまにとって、有益な最新情報をお届けします。
- . フィリピンからの特定技能ビザ1号人材が全体で2万8000人超え!注目分野と今後の動向は?
- 1. 特定技能1号「フィリピン人材」の増加数は国別で第4位!増加傾向と注目分野を解説
- 1.1. フィリピン人の特定技能1号ビザ増加数は2,877人
- 1.2. 分野別に見るフィリピン人材の増加傾向
- 1.3. 注目すべき4つの増加分野
- 1.3.1. 建設分野(+944人)
- 1.3.2. 造船・舶用工業分野(+481人)
- 1.3.3. 介護分野(+446人)
- 1.3.4. 外食業分野(+338人)
- 1.4. なぜフィリピン人材が増えているのか?
- 1.5. 今後の見通し
- 2. 特定技能ビザ1号の外国人材「総数」は28万人越え!
- 2.1. 注目の増加分野トップ3
- 2.1.1. ✅ 第1位:介護分野(+7,648人)
- 2.1.2. ✅ 第2位:外食業分野(+7,451人)
- 2.1.3. ✅ 第3位:建設分野(+6,512人)
- 2.2. 今後の見通し
- 3. 特定技能外国人材の雇用を検討している企業様へ
- 4. よくあるご質問と答え(FAQ)
- 5. まとめ|特定技能外国人材の活用が加速中
フィリピンからの特定技能ビザ1号人材が全体で2万8000人超え!注目分野と今後の動向は?
特定技能1号「フィリピン人材」の増加数は国別で第4位!増加傾向と注目分野を解説
フィリピン人の特定技能1号ビザ増加数は2,877人
2024年6月末時点で25,303人だったフィリピン人の特定技能1号在留者は、2024年12月末には28,180人に増加し、その差は2,877人となりました。この数は国別で第4位の増加数となっており、注目すべき動きといえます。
分野別に見るフィリピン人材の増加傾向
以下の表は、2024年6月末から12月末のフィリピン人労働者の分野別増加数をまとめたものです。
分野 | 2024年6月 | 2024年12月 | 増加数 |
---|---|---|---|
16分野合計 | 25,303人 | 28,180人 | 2,877人 |
介護分野 | 4,092人 | 4,538人 | 446人 |
ビルクリーニング分野 | 399人 | 405人 | 6人 |
工業製品製造業分野 | 4,484人 | 4,716人 | 232人 |
建設分野 | 3,206人 | 4,150人 | 944人 |
造船・舶用工業分野 | 4,754人 | 5,235人 | 481人 |
自動車整備分野 | 859人 | 911人 | 52人 |
航空分野 | 492人 | 644人 | 152人 |
宿泊分野 | 30人 | 48人 | 18人 |
自動車運送業分野 | 0人 | 0人 | 0人 |
鉄道分野 | 0人 | 0人 | 0人 |
農業分野 | 2,845人 | 2,901人 | 56人 |
漁業分野 | 15人 | 16人 | 1人 |
飲食料品製造業分野 | 2,977人 | 3,128人 | 151人 |
外食業分野 | 1,150人 | 1,488人 | 338人 |
林業分野 | 0人 | 0人 | 0人 |
木材産業分野 | 0人 | 0人 | 0人 |
注目すべき4つの増加分野
建設分野(+944人)
建設分野はフィリピン人材の増加数が最も多く、全体の中でも突出しています。この分野は、公共インフラの整備や住宅需要の増加、災害復旧工事などにより、慢性的な人手不足が続いています。日本の建設業界では、若年層の就労者が減少しており、特に体力を要する作業を担う外国人材の確保が急務です。フィリピン人材は現場での即戦力として期待されています。
「建設分野」に就労できるルートや就労に必要な申請資料については、以下のページで解説しています。
造船・舶用工業分野(+481人)
この分野は、船舶の建造や修理など、高度な技能を必要とする業務が中心です。日本の造船業界において、フィリピン人材の適応力と技術習得の早さが高く評価されていると予想されます。また、日本国内での訓練施設が整っていることも、フィリピン人の採用拡大を後押ししている可能性があります。
「造船・舶用工業分野」に就労できるルートや就労に必要な申請資料については、以下のページで解説しています。
介護分野(+446人)
日本の超高齢社会を背景に、介護人材の需要は年々高まっています。フィリピン人材は、介護分野において日本語能力試験や介護技能評価試験においても合格者が多く、即戦力として現場で活躍しています。特に対人スキルやホスピタリティ精神が求められるこの分野において、フィリピン人の「思いやり」「家族を大切にする文化」などが好ましく受け入れられており、介護施設からの信頼されていると思われます。
「介護分野」に就労できるルートや就労に必要な申請資料については、以下のページで解説しています。
外食業分野(+338人)
日本の外食産業は、サービスの質の高さや多様なニーズに対応する柔軟性が求められる分野です。フィリピン人材は一般にコミュニケーション能力が高く、接客業に適性があります。また、ホスピタリティや明るく親しみやすい性格が評価され、ファストフード店やファミリーレストランなど幅広い飲食業態で重宝されているのではと予想されます。接客を含むサービス全般で即戦力となる人材が求められているため、今後も増加が見込まれる分野です。
「外食業分野」に就労できるルートや就労に必要な申請資料については、以下のページで解説しています。
なぜフィリピン人材が増えているのか?
- 二国間の協力覚書の整備:日本とフィリピンの間で技能実習や特定技能に関する協定が整備されている
- コミュニケーション力の高さ:介護や接客分野で活躍できる水準
- 文化的な親和性:日本の生活に馴染みやすい文化背景
- 技能実習からの移行ルート:技能実習を終えて特定技能に移行するケースが多い
特定技能1号フィリピン人材の分野別の[就労ルート]については、以下のページで集計結果をまとめています。
今後の見通し
フィリピン人材は今後も特定技能制度の重要な担い手となるでしょう。企業側としては以下のような準備が求められます。
- 自社での人材支援、または、登録支援機関との連携体制の構築
- 日常生活・職場環境の支援体制の整備
- 出入国在留管理庁のガイドラインに基づく適正な手続

行政書士
河野尋志
福岡出入国在留管理局管轄内(福岡・北九州・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄)で外国人材の受入れをご検討中の企業様には、国際行政書士としての専門知識を活かして丁寧にサポートいたします。
特定技能ビザ1号の外国人材「総数」は28万人越え!
2024年12月時点(速報)で、特定技能ビザで日本に在留する外国人数が28万人(283,634人)を突破しました。これは同年6月時点の25万人(251,594人)から約3万2千人(32,040人)の増加となっており、外国人材の受け入れが引き続き拡大していることがわかります。
🔹 特定技能1号の分野別在留外国人数(2024年6月 → 12月)
特定技能1号 分野別の在留外国人数 | 2024年6月(速報) | 2024年12月(速報) | 増加数 |
---|---|---|---|
全分野 | 251,594人 | 283,634人 | 32,040人 |
介護分野 | 36,719人 | 44,367人 | 7,648人 |
ビルクリーニング分野 | 4,635人 | 6,140人 | 1,505人 |
工業製品製造業分野 | 44,044人 | 45,183人 | 1,139人 |
建設分野 | 31,853人 | 38,365人 | 6,512人 |
造船・舶用工業分野 | 8,703人 | 9,665人 | 962人 |
自動車整備分野 | 2,858人 | 3,076人 | 218人 |
航空分野 | 959人 | 1,382人 | 423人 |
宿泊分野 | 492人 | 671人 | 179人 |
自動車運送業分野 | 0人 | 0人 | 0人 |
鉄道分野 | 0人 | 1人 | 1人 |
農業分野 | 27,786人 | 29,157人 | 1,371人 |
漁業分野 | 3,035人 | 3,488人 | 453人 |
飲食料品製造業分野 | 70,202人 | 74,380人 | 4,178人 |
外食業分野 | 20,308人 | 27,759人 | 7,451人 |
林業分野 | 0人 | 0人 | 0人 |
木材産業分野 | 0人 | 0人 | 0人 |
注目の増加分野トップ3
✅ 第1位:介護分野(+7,648人)
高齢化が進む日本社会では、介護現場での人材不足が深刻です。外国人介護士の受け入れが積極的に進んでおり、今後もさらに拡大が予想されます。
✅ 第2位:外食業分野(+7,451人)
コロナ禍からの回復により、外食産業は再び人手不足に直面。接客やキッチンスタッフとして外国人材の活躍が期待されています。
✅ 第3位:建設分野(+6,512人)
都市開発やインフラ整備の影響で、建設業界でも安定した需要が続いています。技能実習から特定技能への移行も進んでいます。
今後の見通し
「自動車運送業」「林業」「木材産業」など、まだ受け入れが進んでいない分野もあります。制度面・マッチングの課題が今後の焦点となるでしょう。特定技能2号の対象拡大や、受け入れ企業の制度理解の浸透により、今後も右肩上がりの増加が見込まれます。
特定技能1号と2号の違いや、特定技能1号と2号を合わせた総数の表は以下のページでご確認いただけます。
特定技能ビザ1号の増加数上位14カ国のランキングについては、以下のページで解説しています。
特定技能外国人材の雇用を検討している企業様へ
外国人材の活用は、日本の人手不足を補うだけでなく、職場の多様性を高める効果もあります。
福岡出入国在留管理局の管轄地域(福岡・北九州・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄)では、フィリピン人材をはじめとする特定技能外国人の受け入れが年々増加しています。

行政書士
河野尋志
弊所では、以下のようなサポートを行っています。
- 在留資格「特定技能1号・2号」の取得サポート
- 技能実習から特定技能への切り替え申請手続き
- 登録支援機関との連携支援
- 福岡出入国在留管理局管内(福岡・北九州・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄)への申請代行・書類作成
九州・沖縄で外国人材の雇用をご検討中の企業様は、ぜひ弊所にご相談ください。
特定技能ビザ1号の申請手続きについて詳しくは、以下のページでご紹介しています。
よくあるご質問と答え(FAQ)
-
フィリピン人材はどの分野に強いですか?
-
介護、建設、造船、外食業分野で特に評価が高いです。日本語能力やホスピタリティ、技能実習経験が強みです。
-
フィリピン人材を採用するには何から始めればいいですか?
-
特定技能制度に関する理解を深めた上で、受入れ要件を満たす体制を整える必要があります。行政書士など専門家に相談することをおすすめします。
-
特定技能1号と技能実習制度の違いは?
-
技能実習は技術移転が主な目的で、研修的な性格があります。一方、特定技能1号は労働力確保を目的とし、即戦力としての就労が前提です。
なお、技能実習制度は、2027年に育成就労制度に移行することが決まっています。概要は以下のページからご確認ください。
-
フィリピン人材を受け入れる際の注意点は?
-
フィリピン人材に限らず外国人材全体に対して、言語面や文化の違いへの配慮、日本での生活支援、適切な支援体制の構築が重要です。また、労働条件や住環境の整備も求められます。
-
フィリピン人材の日本語力はどの程度ですか?
-
特定技能ビザを種痘するためには、N4レベルの日本語を習得しており、介護や接客分野では現場対応可能な語学力を備えています。
まとめ|特定技能外国人材の活用が加速中
フィリピンからの特定技能1号ビザ取得者は着実に増加しており、今後もその傾向は続くと考えられます。とりわけ建設、造船、介護、外食業分野での活躍が目立ち、企業の人材確保にも大きな影響を与えています。

行政書士
河野尋志
今回の解説は以上です。
ビザ申請サポート福岡 外国人支援センター(国際行政書士 河野尋志)ではビザ申請を丁寧に!早く!手続き致します。ご不明点があればお気軽にご相談ください。初回ご相談は無料!
福岡・北九州・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄を中心に、全国対応が可能で、オンライン(ZOOM、LINE、WeChat、Teamsなど)での面談も対応しております。

国際行政書士 河野尋志プロフィール
企業の取締役として外国人の社員さんと一緒に国際業務に取り組んで15年間、多くのインバウンド事業や外国語ツール(多言語ツール)の作成、貿易業務の調整に取り組んできました。また行政書士業務を始めてからは、様々な在留資格(ビザ)の申請経験も重ねてきました。外国人の皆さんの気持ち、日本の行政の考え方、企業の管理者の立場を考えてサポート致します。どうぞ、お気軽にお問合せください。
●資格:行政書士・通関士有資格者・総合旅行業務・国際ビジネス法務
●個人:1976年生まれ、宮崎県出身、1男2女の父、柔道3段(今は3級くらいの実力)
以下は、特定技能ビザ申請に関する情報一覧です。気になる情報があれば是非ご覧ください。
【速報】特定技能に新たに3分野が追加予定|福岡の就労ビザ専門行政書士が解説

行政書士
河野
弊所のサービス内容や価格、手続きの流れ、許可の可能性診断につきまして無料相談いただけますので、お気軽にお問い合わせください。オンライン(ZOOM、LINE、WeChat、Teamsなど)での面談も対応しております。