[ネパール篇]特定技能ビザ 外国人材数2025年発表最新データ分析|就労ビザ専門の福岡の国際行政書士が解説

このページで解説していること
2024年6月末から12月末にかけて、特定技能1号で在留するネパール人材数が増加しています。本記事では、以下の内容について詳しく解説いたします。
- 特定技能1号におけるネパール人の在留人数の最新データ
- 増加が目立つ「介護」「外食業」分野の詳細
- 増加の背景と今後の展望
- 行政書士としての実務的な注意点
- 福岡出入国在留管理局管内での申請支援体制について
特定技能制度を活用して外国人材を受け入れている企業、今後受け入れを検討している方には必見の内容です。

行政書士
河野尋志
特定技能1号とは?
「特定技能1号」は、一定の技能試験と日本語試験に合格した外国人が、日本で最長5年間就労できる在留資格です。対象となる業種は介護、外食業、建設業など16分野にわたり、企業が人材確保を図る上で非常に重要な制度となっています。
福岡出入国在留管理局の管轄地域(福岡・北九州・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄)でも、ネパール人材など特定技能外国人の受け入れが年々増加しています。外国人材採用を検討中の企業様、人手不足対策として外国人材の活用をお考えの皆さまにとって、有益な最新情報をお届けします。
このページでは、以下の出入国在留管理庁が提供している最新データをもとに分野別の増加状況を独自に集計してお伝え致します。
https://www.moj.go.jp/isa/applications/ssw/nyuukokukanri07_00215.html
- . ネパールの特定技能ビザ1号人材の増加数は国別6位の1,620人!注目分野と今後の動向は?
- 1. 特定技能「ネパール人材」が増加中|介護・外食業が2大成長分野【2024年後半最新データ】
- 1.1. ネパール人材の特定技能1号における在留人数推移(2024年6月末→12月末)
- 1.2. 介護分野でのネパール人材の活躍:+859人の増加
- 1.2.1. 背景と要因
- 1.2.2. 実務上のポイント
- 1.3. 外食業分野でのネパール人材の台頭:+631人の増加
- 1.3.1. 背景と要因
- 1.3.2. 実務上のポイント
- 1.4. 他国との比較:介護・外食業分野では、国別増加数で第3位
- 1.5. 今後の見通し
- 1.5.1. 今後の傾向
- 1.5.2. 行政書士として
- 2. 特定技能ビザ1号の外国人材「総数」は28万人越え!
- 2.1. 注目の増加分野トップ3
- 2.1.1. ✅ 第1位:介護分野(+7,648人)
- 2.1.2. ✅ 第2位:外食業分野(+7,451人)
- 2.1.3. ✅ 第3位:建設分野(+6,512人)
- 2.2. 今後の見通し
- 3. 特定技能外国人材の雇用を検討している企業様へ
- 4. よくあるご質問と答え(FAQ)
- 5. まとめ:ネパール人材は特定技能制度の注目株
ネパールの特定技能ビザ1号人材の増加数は国別6位の1,620人!注目分野と今後の動向は?
特定技能「ネパール人材」が増加中|介護・外食業が2大成長分野【2024年後半最新データ】
ネパール人材の特定技能1号における在留人数推移(2024年6月末→12月末)
分野 | 2024年6月 | 2024年12月 | 増加数 |
---|---|---|---|
全体 | 5,383人 | 7,003人 | +1,620人 |
介護分野 | 2,743人 | 3,602人 | +859人 |
ビルクリーニング分野 | 118人 | 120人 | +2人 |
工業製品製造業分野 | 32人 | 32人 | ±0人 |
建設分野 | 154人 | 170人 | +16人 |
造船・舶用工業分野 | 0人 | 0人 | ±0人 |
自動車整備分野 | 4人 | 5人 | +1人 |
航空分野 | 98人 | 205人 | +107人 |
宿泊分野 | 44人 | 70人 | +26人 |
自動車運送業分野 | 0人 | 0人 | ±0人 |
鉄道分野 | 0人 | 0人 | ±0人 |
農業分野 | 681人 | 640人 | -41人 |
漁業分野 | 0人 | 0人 | ±0人 |
飲食料品製造業分野 | 156人 | 175人 | +19人 |
外食業分野 | 1,353人 | 1,984人 | +631人 |
林業分野 | 0人 | 0人 | ±0人 |
木材産業分野 | 0人 | 0人 | ±0人 |
介護分野でのネパール人材の活躍:+859人の増加
介護分野では、6か月間で実に859人増加し、ネパール人材の分野別で最多の伸びを記録しました。
背景と要因
- ネパール国内での日本語教育や介護技能の教育体制の強化
- 特定技能評価試験の定期化と合格率の向上
- 介護現場での評価:ネパール人は親しみやすく、献身的で丁寧な介護を提供すると評価されているとの情報あり
実務上のポイント
- 「介護日本語評価試験」と「介護技能評価試験」の合格が必須
- 福岡出入国在留管理局でも介護分野の申請件数が増加しており、書類の整備と説明資料の準備が重要です
「介護分野」に就労できるルートや就労に必要な申請資料については、以下のページで解説しています。
外食業分野でのネパール人材の台頭:+631人の増加
外食業でも、ネパール人材は1,353人から1,984人へと約47%の増加を示しています。
背景と要因
- コロナ禍明けのインバウンド需要の回復による人手不足
- ネパール人材は接客力が高く、飲食業界にマッチしているとの情報あり
- 観光地の飲食業での採用が急増
実務上のポイント
- 外食業の技能試験合格と日本語能力(N4相当)の確認が必要
- 就業後のフォロー体制(食文化・衛生管理の指導)が求められる
「外食業分野」に就労できるルートや就労に必要な申請資料については、以下のページで解説しています。
他国との比較:介護・外食業分野では、国別増加数で第3位
介護・外食業いずれの分野においても、ネパール人材は国別の増加数で第3位となっています。これはベトナムやミャンマーに 次ぐ存在感を示しており、ネパール人材の評価が確実に高まっていることを意味します。
特定技能1号ネパール人材の分野別の[就労ルート]については、以下のページで集計結果をまとめています。
今後の見通し
今後の傾向
- ネパールからの送り出し機関による日本語・技能教育の充実
- 2025年以降も介護・外食を中心に安定した増加が見込まれる
行政書士として
- 登録支援機関との連携を強化し、受入れ準備を早期に整える
- 在留資格認定証明書交付申請の段階で、雇用条件や支援体制を明確に提示する
- 出入国在留管理局からの書類不備や追加説明の依頼も多いため、丁寧な準備が必要
特定技能ビザ1号の増加数上位14カ国のランキングについては、以下のページで解説しています。
特定技能ビザ1号の外国人材「総数」は28万人越え!
2024年12月時点(速報)で、特定技能ビザで日本に在留する外国人数が28万人(283,634人)を突破しました。これは同年6月時点の25万人(251,594人)から約3万2千人(32,040人)の増加となっており、外国人材の受け入れが引き続き拡大していることがわかります。
🔹 特定技能1号の分野別在留外国人数(2024年6月 → 12月)
特定技能1号 分野別の在留外国人数 | 2024年6月(速報) | 2024年12月(速報) | 増加数 |
---|---|---|---|
全分野 | 251,594人 | 283,634人 | 32,040人 |
介護分野 | 36,719人 | 44,367人 | 7,648人 |
ビルクリーニング分野 | 4,635人 | 6,140人 | 1,505人 |
工業製品製造業分野 | 44,044人 | 45,183人 | 1,139人 |
建設分野 | 31,853人 | 38,365人 | 6,512人 |
造船・舶用工業分野 | 8,703人 | 9,665人 | 962人 |
自動車整備分野 | 2,858人 | 3,076人 | 218人 |
航空分野 | 959人 | 1,382人 | 423人 |
宿泊分野 | 492人 | 671人 | 179人 |
自動車運送業分野 | 0人 | 0人 | 0人 |
鉄道分野 | 0人 | 1人 | 1人 |
農業分野 | 27,786人 | 29,157人 | 1,371人 |
漁業分野 | 3,035人 | 3,488人 | 453人 |
飲食料品製造業分野 | 70,202人 | 74,380人 | 4,178人 |
外食業分野 | 20,308人 | 27,759人 | 7,451人 |
林業分野 | 0人 | 0人 | 0人 |
木材産業分野 | 0人 | 0人 | 0人 |
注目の増加分野トップ3
✅ 第1位:介護分野(+7,648人)
高齢化が進む日本社会では、介護現場での人材不足が深刻です。外国人介護士の受け入れが積極的に進んでおり、今後もさらに拡大が予想されます。
✅ 第2位:外食業分野(+7,451人)
コロナ禍からの回復により、外食産業は再び人手不足に直面。接客やキッチンスタッフとして外国人材の活躍が期待されています。
✅ 第3位:建設分野(+6,512人)
都市開発やインフラ整備の影響で、建設業界でも安定した需要が続いています。技能実習から特定技能への移行も進んでいます。
今後の見通し
「自動車運送業」「林業」「木材産業」など、まだ受け入れが進んでいない分野もあります。制度面・マッチングの課題が今後の焦点となるでしょう。特定技能2号の対象拡大や、受け入れ企業の制度理解の浸透により、今後も右肩上がりの増加が見込まれます。
特定技能1号と2号の違いや、特定技能1号と2号を合わせた総数の表は以下のページでご確認いただけます。
特定技能外国人材の雇用を検討している企業様へ
外国人材の活用は、日本の人手不足を補うだけでなく、職場の多様性を高める効果もあります。
福岡出入国在留管理局の管轄地域(福岡・北九州・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄)では、ネパール人材など特定技能外国人の受け入れが年々増加しています。

行政書士
河野尋志
弊所では、以下のようなサポートを行っています。
- 在留資格「特定技能1号・2号」の取得サポート
- 技能実習から特定技能への切り替え申請手続き
- 登録支援機関との連携支援
- 福岡出入国在留管理局管内(福岡・北九州・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄)への申請代行・書類作成
九州・沖縄で外国人材の雇用をご検討中の企業様は、ぜひ弊所にご相談ください。
特定技能ビザ1号の申請手続きについて詳しくは、以下のページでご紹介しています。
よくあるご質問と答え(FAQ)
-
ネパール人材を特定技能1号として受け入れるには、何を準備すればよいですか?
-
受け入れ企業が行うべき準備は以下の通りです。
- 対象分野の技能評価試験および日本語試験(原則N4レベル以上)に合格した外国人の確保
- 雇用契約書の締結(日本語・ネパール語等での提示が望ましい)
- 特定技能所属機関としての要件確認(労働関係法令遵守など)
- 登録支援機関との契約、もしくは自社での支援体制構築
- 出入国在留管理局への在留資格認定証明書交付申請
-
支援計画の作成には何が必要ですか?
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特定技能外国人に対する支援計画には以下の項目が求められます。
- 生活ガイダンス(契約内容・日本のルールの説明等)
- 日本語学習の機会の提供
- 相談・苦情への対応体制
- 日常生活や行政手続きの支援(病院同行・区役所案内など)
- 定期的な面談・報告義務
支援は外国人の定着と在留継続にも大きく影響するため、質の高い支援が求められます。
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福岡での申請にかかる期間はどのくらいですか?
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福岡出入国在留管理局では、申請から結果通知までおおむね1~2か月程度が目安です。ただし、繁忙期や資料不備等がある場合は3か月以上かかることもあるため、余裕を持った申請が推奨されます。
特定技能1号の審査期間(全国平均)については、以下の短時間の動画で解説しています。
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特定技能の在留資格は何年有効ですか?
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特定技能1号は最大で「5年」までの在留が可能です。ただし、1年や6か月ごとの更新制となっており、更新時には在留状況や支援実績、雇用継続の有無などが審査されます。
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技能試験に合格していないネパール人を受け入れることはできますか?
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原則として、対象分野の技能試験と日本語試験の両方に合格していなければ特定技能1号としての受け入れはできません。ただし、技能実習2号を良好に修了した者は、試験免除となります。
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特定技能で受け入れたネパール人が途中で辞めた場合、どうなりますか?
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契約期間中に退職した場合、在留資格の継続には新たな雇用先の確保が必要です。転職は可能ですが、14日以内に変更届出を行う必要があり、期間内に新たな雇用契約が得られない場合は在留資格取消や帰国の対象になることもあります。
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介護分野の支援には何か特別な注意点がありますか?
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介護分野では、業務の性質上「身体介助」や「生活援助」に関する専門用語の理解が不可欠です。日常的に業務中のフォロー、日本語教育の支援、メンタルケアなどが特に重要になります。また、介護福祉士へのステップアップを支援する姿勢も求められます。
-
登録支援機関は必ず利用しなければならないのですか?
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特定技能外国人を受け入れる企業は、外国人材への義務的支援が求められます。登録支援機関に支援を委託する、または自社で支援する、いずれかでg対応する必要があります。企業が自社で支援体制をすべて構築し、要件を満たしている場合は「自己支援」が認められます。支援内容の実行可能性について厳しく審査されます。
まとめ:ネパール人材は特定技能制度の注目株
2024年後半のデータから明らかなように、ネパール人材は介護・外食業において急速に存在感を高めています。受け入れ企業にとっては、今が体制整備と申請準備を進める好機です。
福岡を拠点に活動する行政書士として、福岡出入国在留管理局への申請経験を活かし、的確な支援を提供しています。特定技能制度の活用を検討されている方は、ぜひお気軽にご相談ください。

行政書士
河野(かわの)
今回の解説は以上です。ビザ申請サポート福岡 外国人支援センター(国際行政書士 河野尋志)ではビザ申請を丁寧に!早く!手続き致します。ご不明点があればお気軽にご相談ください。初回ご相談は無料! 福岡・北九州・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄を中心に、全国対応が可能で、オンライン(ZOOM、LINE、WeChat、Teamsなど)での面談も対応しております。

国際行政書士 河野尋志プロフィール
企業の取締役として外国人の社員さんと一緒に国際業務に取り組んで15年間、多くのインバウンド事業や外国語ツール(多言語ツール)の作成、貿易業務の調整に取り組んできました。また行政書士業務を始めてからは、様々な在留資格(ビザ)の申請経験も重ねてきました。外国人の皆さんの気持ち、日本の行政の考え方、企業の管理者の立場を考えてサポート致します。どうぞ、お気軽にお問合せください。
●資格:行政書士・通関士有資格者・総合旅行業務・国際ビジネス法務
●個人:1976年生まれ、宮崎県出身、1男2女の父、柔道3段(今は3級くらいの実力)
以下は、特定技能ビザ申請に関する情報一覧です。気になる情報があれば是非ご覧ください。
【速報】特定技能に新たに3分野が追加予定|福岡の就労ビザ専門行政書士が解説

行政書士
河野
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