「外国人デザイナーさんの能力を借りましょう」について(シリーズ8回目)
24年間、編集業務に携わり、後半の15年間はインバウンド向け外国語ツール(英語、韓国語、繁体字、簡体字などの多言語化)を数えきれないほど作ってきた私が、外国語ツールの作り方を解説致します。8回目の今回のテーマは「外国人デザイナーさんの能力を借りましょう」です。
私(国際行政書士 河野尋志)も、会社員時代はデザイン作業に携わってきました。使用ソフトはイラレとフォトショ(Adobe IllustratorとPhotoshop)です。
私のレベルで「私はデザイナーです」とは口が裂けても言いたくなかった(言えなかった)ので、頑なに編集作業をします、と言い張っていました。(今振り返ると、不必要な意地だと思います。なぜなら、作業は全て自分でやることがほとんどだったので)
本題。外国人向けの外国語ツールを作成するにあたって、その国出身(または現地)のデザイナーさんに発注できるなら、それに越したことはありません。その予算と時間と繋がりがあるなら、外国人デザイナーさんに依頼するべきです。必ず外国人デザイナーさんの能力を借りましょう。
理由は、我々は日本人だからす。卑下しているわけではなく、変な意味でもありません、単なる事実です。経験上、デザイン能力が同じレベルであれば、外国人デザイナーさんの方が、日本人デザイナーさんよりも「ターゲットの外国人の好みに合う仕上がりになる」と断言できます。わざわざ断言するまでもなく、当たり前ですね。
確かに、「予算と時間と繋がり」があっても、外国人デザイナーさんに依頼するのは言葉の壁があります。そこで重要になるのが「編集」という作業です。もっと細かくいうと「編集者としてのデザイン指示の出し方」です。どの国の、どの性別の、何歳のデザイナーさんであろうと、作ってもらうのは「商業デザイン」であり「作品」ではありません。「商業デザイン」には「何かを売る」「集客する」「ファンを増やす」など、必ず経済的な目的や戦略があります。そのためにお客様(クライアント様)は安くはないコストを負担し、我々に発注いただくわけです。目的や戦略に応じた内容にするためには、デザイナーさんにそれを明確に伝え、それを反映してもらう必要があります。
デザイナーさんに伝えらないことが、その先にいる消費者(外国人) に伝えられるはずがありません。やはり「編集」は、“伝えたいこと”を“伝わるようにする”ための仲介役です。
今回の記事は以上です。インバウンド向け外国語ツール(英語、韓国語、繁体字、簡体字などの多言語化)を作成したい、というご要望あればご相談ください。(自称)九州で最多のインバウンド向け外国語ツール(多言語ツール)制作実績を誇る私が、目的が達成できる可能性が高いツールをご提案致します。

投稿者プロフィール 【行政書士 and 事業サポート 河野尋志】
外国人の社員さんと一緒に国際業務(私の担当は編集、調整業務)に取り組んで15年間、多くの外国語ツール(多言語ツール)の作成や貿易業務の調整に取り組んでいました。また行政書士業務を始めて3年間、様々な在留資格(ビザ)の申請経験も重ねてきました。外国人の皆さんの気持ち、日本の行政の考え方、企業の管理者の立場を考えて調整できます。どうぞ、お気軽にお問合せください。
●資格:行政書士・通関士有資格者・総合旅行業務・国際ビジネス法務
●個人:宮崎県出身、48歳、1男2女の父、柔道3段(今は3級くらいの実力)