「外国語が分からない日本人でも外国語ツールの校正作業は必ずするべき!!!」について(シリーズ7回目)
24年間、編集業務に携わり、後半の15年間は、インバウンド向け外国語ツール(英語、韓国語、繁体字、簡体字などの多言語化)を数えきれないほど作ってきた私が、外国語ツールの作り方を解説致します。
7回目の今回は「外国語が分からない日本人でも外国語ツールの校正作業は必ずするべき!!!」です。
まず、校正作業とは何かを説明します。編集制作物(チラシ、パンフレット、リーフレット、冊子、ホームページ、映像、看板などなど)を作るプロセスにおいて、最もやりたくないが、ある意味最も重要な作業、それが「校正」です。
「校正」を一言で表すと「仕上げの段階に入った制作物に、間違いがないかを確認する作業」です。
文章の「てにをは」や、写真とキャプション(写真の一言説明)がチグハグになっていないか、冊子であれば台割(ページ数)にミスがないか、映像であれば映ってはいけないものが写っていないか、などなど、とにかく細かく「絶対にミスがあるはずだ」という気持ちでじっくり時間をかけて確認し、ミスを発見する作業です。
紙の制作物(チラシ、パンフレット、リーフレット、冊子など)では特に「校正作業」が重視されます。なぜなら、ミスがあった場合は、最悪の場合、刷り直し(再印刷)となり余計な時間と多大な追加費用が発生するためです。(そういう意味では、WEB系制作物は気楽です)
ここから本題。外国語ツール(多言語ツール)の外国語(英語、韓国語、繁体字、簡体字など)の校正について。普通に考えれば「英語ならまだしも、勉強したわけでもない韓国のハングル文字、タイ語のうにょうにょした文字で構成された文章なんて、校正できるわけがない」と思われるでしょうし、私もそう思います。
ただ、日本人ができる校正作業もあります。大きく2つです。
■数字の校正
どんな言語も、数字は英数字を使っている場合がほとんどです。元原稿となる日本語をベースに、翻訳後の外国語を見比べることで、数字が間違っていないか程度は誰でも確認できます。
よくあるミスとしては「日本語が1989年」なのに「外国語では1998」になっている、というパターンです。どういう経緯でこうなるのか不明ですが、数字の入れ替わりや桁数のミスは珍しくありません。細かくチェックしましょう。
■翻訳サービスを使って校正してみる
翻訳者さんは、元原稿となる日本語をベースに翻訳します。外国語のテキストデータさえあれば、翻訳サービス(手っ取り早いのは「Google翻訳」です)で一瞬で翻訳してくれます。
もちろん、翻訳サービスでは文章の細かい部分の表現までは確認できません。ただ、「概ねこいうことが書かれている」ことは確実に確認できます。つまり「この文章は、ここにレイアウトされているべきかどうか」程度は、すぐに確認できる、ということです。お客様から依頼を受けてツールを作成するのであれば、日本人でもできるレベルの校正作業は取り組むべきですね。
今回の記事は以上です。インバウンド向け外国語ツール(英語、韓国語、繁体字、簡体字などの多言語化)を作成したい、というご要望あればご相談ください。(自称)九州で最多のインバウンド向け外国語ツール(多言語ツール)制作実績を誇る私が、目的が達成できる可能性が高いツールをご提案致します。

投稿者プロフィール 【行政書士 and 事業サポート 河野尋志】
外国人の社員さんと一緒に国際業務(私の担当は編集、調整業務)に取り組んで15年間、多くの外国語ツール(多言語ツール)の作成や貿易業務の調整に取り組んでいました。また行政書士業務を始めて3年間、様々な在留資格(ビザ)の申請経験も重ねてきました。外国人の皆さんの気持ち、日本の行政の考え方、企業の管理者の立場を考えて調整できます。どうぞ、お気軽にお問合せください。
●資格:行政書士・通関士有資格者・総合旅行業務・国際ビジネス法務
●個人:宮崎県出身、48歳、1男2女の父、柔道3段(今は3級くらいの実力)