外国語ツールの「海外で印刷手配をする場合のデータ作成の注意点」について(シリーズ6回目)
24年間、編集業務に携わり、後半の15年間は、インバウンド向け外国語ツール(英語、韓国語、繁体字、簡体字などの多言語化)を数えきれないほど作ってきた私が、外国語ツールの作り方を解説致します。
6回目の今回は「海外で印刷手配をする場合のデータ作成の注意点について」です。
インバウンド向け外国語ツールに限らず、販売促進ツールを作る際にお客様からの要望としてよくあるのは「予算を抑えたい、納期は厳守、質は落としたくない」です。お気持ちは分かりますが、、
何でもそうですが、優先順位は
■1 スピード(納期)
■2 コスト(予算)
■3 クオリティ(印刷の仕上がり、デザイン、写真などの質)
です。私のは常にこの優先順位で判断します、おそらく大多数の方々がそうだと思います。
お客様のご要望を受けて、納期が厳しい場合に、納品先が海外であるときは「現地(海外)で印刷手配」をする場合があります。
様々な調整が必要ですが、最も気を付けるべきことの一つに、印刷データ(入稿データ)の作り方、があります。
通常、日本のデザイナーさんは、印刷データ(入稿データ)はAdobe Illustratorで作成することが多いと思いますが、海外の印刷会社さんからは「Adobe Photoshop」のデータをください、とお願いされることが多いです。私は、Photoshopで印刷データを作ることに慣れていないので、この要求を受け入れたことは一度もありません、それでも何とかなってきました、ポイントはここではありせん。
ポイントは1つ
Illustratorでリンクさせる画像データのファイル名を「英数半角」にすること
だけです。
あくまで個人的な経験上ですが、海外の印刷会社さんはIllustratorをPhotoshopに変換することは、交渉すれば何とか対応してくれます。
ただ、Illustratorでリンクさせる画像データのファイル名が「日本語」や「特殊文字」を使っている場合は、海外の印刷会社さんのPCで展開した際に文字化けしてリンクが切れるのでモニターに表示されません。(文字化けしたファイルを見て「データが壊れている!」と連絡があったこともありました)リンクNO貼り直し作業も対応してくれません。
結果、1つ1つファイル名を英数半角に変更し、リンクを貼り直し、海外の印刷会社さんに再送信するという、大変面倒な作業をするハメになります。どうぞお気をつけください。
今回の記事は以上です。インバウンド向け外国語ツール(英語、韓国語、繁体字、簡体字などの多言語化)を作成したい、というご要望あればご相談ください。(自称)九州で最多のインバウンド向け外国語ツール(多言語ツール)制作実績を誇る私が、目的が達成できる可能性が高いツールをご提案致します。

投稿者プロフィール 【行政書士 and 事業サポート 河野尋志】
外国人の社員さんと一緒に国際業務(私の担当は編集、調整業務)に取り組んで15年間、多くの外国語ツール(多言語ツール)の作成や貿易業務の調整に取り組んでいました。また行政書士業務を始めて3年間、様々な在留資格(ビザ)の申請経験も重ねてきました。外国人の皆さんの気持ち、日本の行政の考え方、企業の管理者の立場を考えて調整できます。どうぞ、お気軽にお問合せください。
●資格:行政書士・通関士有資格者・総合旅行業務・国際ビジネス法務
●個人:宮崎県出身、48歳、1男2女の父、柔道3段(今は3級くらいの実力)