貿易の調整業務シリーズ 3「パレットは産業廃棄物」
貿易の調整業務シリーズ第3回の今回は、個人的に痛い目にあったエピソードです。何で痛い目にあったかというと、「パレット」の扱いにで余計な追加費用が発生したことです。
当時、海外から「冷凍食品」を40ftコンテナ(ちなみに冷凍で物流できるコンテナを「リーファーコンテナ」や「RC」などと表記したりします)で輸入し、初めての搬入先である大手冷凍倉庫会社さんへ搬入しました。初めて「冷凍食品」を扱ったので、入念に事前確認をしたつもりだったのですが、商品を載せる「パレット」の扱いの確認を怠ってしまい、搬入後になって倉庫担当者から「パレットはこちらでは廃棄しますか、御社で引き取りますか?」と連絡があり、一瞬、ポカンとなりました。
それまでお付き合いのあった倉庫会社さん(常温保管の食品のみ)では、倉庫会社さんがまとめて廃棄してくれていたので料金は掛からなかっただけの話で、むしろ有料で処理するのが一般的なようです。(当時は、そんなことさえ知りませんでした)
しかも、「パレット」は(木製でも、プラスチック製でも)基本的には産業廃棄物扱いになるので、なかなかの金額でした。(10万円ほどかかったと記憶しています)。対応可能な廃棄場に自分で持ち込むか、別途物流会社さんに依頼して廃棄場に持ち込むか、倉庫会社さんに廃棄を依頼するかの3択で、結果、「別途物流会社さんに依頼して廃棄場に持ち込む」の費用が最も安価だったので、泣く泣く依頼しました。
ちなみに、後から分かったことですが、「初めての搬入先である大手冷凍倉庫会社さん」ではパレットが不要でした。良かれと思ってパレットを現地(海外)でわざわざ手配していたのに、、
未経験の事業は、何かとコスト計算(試算)がしにくいだけではなく、勉強代(未経験が原因の余計な経費)を払わなければならないことも多いので、卸価格は通常より多めに設定するしかない、と思います。
今回の記事は以上です。貿易をやりたいけれど「まだやったことがない、、」「多忙で手が回らない、誰かに任せたい、、」「仕組みを作りたいが、一緒に考えてくれる担当者が欲しい、、」「一時的な業務だから、人材採用をするのも不安がある、、」
そう感じていらっしゃる経営者様、ご担当者様、弊所で調整業務を担当致します。まずはお気軽にお問い合わせください。

投稿者プロフィール 【行政書士 and 事業サポート 河野尋志】
外国人の社員さんと一緒に国際業務(私の担当は編集、調整業務)に取り組んで15年間、多くの外国語ツール(多言語ツール)の作成や貿易業務の調整に取り組んでいました。また行政書士業務を始めて3年間、様々な在留資格(ビザ)の申請経験も重ねてきました。外国人の皆さんの気持ち、日本の行政の考え方、企業の管理者の立場を考えて調整できます。どうぞ、お気軽にお問合せください。
●資格:行政書士・通関士有資格者・総合旅行業務・国際ビジネス法務
●個人:宮崎県出身、48歳、1男2女の父、柔道3段(今は3級くらいの実力)