貿易の調整業務シリーズ 2「JANコードはすぐに取得できるように」

貿易(輸入)を行うにあたって、いわゆる「JANコード」を付けた状態で輸入する必要がある場合があります。
「JANコード」とは小売店で売られているほとんどの商品についているバーコードのことです、レジで「ピッ」とやるあれですね。
どんな時に「JANコード」が必要になるかというと、「すぐに販売できる(既にパッケージに入った)完成品」を輸入する場合がほとんどだと思います。
原料や材料を輸入するのであれば、日本国内で何らかの加工を加えて完成品になるので、輸入段階で「JANコード」は不要です(作業工程の管理上、必要な場合もあります)。

特に新商品を初めて輸入しようとする場合、調整するべき業務が様々あるので「JANコードが必要だ!」と思いついてから用意していたのでは、やや準備不足かもしれません。事前に「いつでもJANコードを手配できる状態にしておく」ことが理想です。

「いつでもJANコードを手配できる状態」は、登録申請料さえ払えばさほど難しくはありません。「JANコード」は正式には「GTIN」というらしいのですが、あまり一般的ではないので、通常は「JANコード」と呼ばれます。
「GTIN」の申し込み窓口は以下URL参照ください。

https://www.gs1jp.org/code/jan/jan_apply.html

書類手続きをして、登録申請料を支払えば、数週間程度(すいません、記憶が曖昧です)で、いつでも「JANコード」を発行できる状態になります。

ちなみに、「GTIN」は世界共通で使用できる仕組みになっており、輸出元の国・地域の現地パートナーが既に「JANコード」を取得しているのであれば、わざわざ日本で新規発行して、現地へメール送信して、現地で印刷して、、などという手間のかかる作業は必要ありません。
その「JANコード」が使えるか、を確かめる方法があります。以下のURLページ内の「GTINを入力してください」と書いてある検索窓に「JANコード」の数列を入力してみて、正式に登録された商品固有の情報がヒットしたら、その「JANコード」は使用できる、ということです。

https://vbg.gs1jp.org

今回の記事は以上です。貿易をやりたいけれど「まだやったことがない、、」「多忙で手が回らない、誰かに任せたい、、」「仕組みを作りたいが、一緒に考えてくれる担当者が欲しい、、」「一時的な業務だから、人材採用をするのも不安がある、、」
そう感じていらっしゃる経営者様、ご担当者様、弊所で調整業務を担当致します。まずはお気軽にお問い合わせください。

国際行政書士 河野尋志

投稿者プロフィール 【行政書士 and 事業サポート 河野尋志】
外国人の社員さんと一緒に国際業務(私の担当は編集、調整業務)に取り組んで15年間、多くの外国語ツール(多言語ツール)の作成や貿易業務の調整に取り組んでいました。また行政書士業務を始めて3年間、様々な在留資格(ビザ)の申請経験も重ねてきました。外国人の皆さんの気持ち、日本の行政の考え方、企業の管理者の立場を考えて調整できます。どうぞ、お気軽にお問合せください。
●資格:行政書士・通関士有資格者・総合旅行業務・国際ビジネス法務
●個人:宮崎県出身、48歳、1男2女の父、柔道3段(今は3級くらいの実力)