貿易の調整業務シリーズ 1「関税率は税関さんがすぐに教えてくれる」 

貿易(輸入)を行うにあたって、事前にかかる経費を試算するのは必須です。(わざわざ書くまでもありませんが)そうでないと納品先(販売店様、問屋様など)に対して金額の提案ができませんし、自店で販売する場合は販売予定価格が決められません。

経費の試算にあたって、集めるべき経費情報は商品によって様々ですが、確認する内容が多岐(現地費用、通関、物流、倉庫、問屋、保険、デザインなどなど)にわたり、しかも万が一にも間違えられないため、かなり緊張感も求められる作業です。

その経費確認の中で、とても難しそうに思えるが実は比較的簡単な作業があります、税金です。輸入する場合は、関税と消費税がかかります。消費税は2種類しかないので判断は簡単ですが、関税の判断は(特に新規で輸入する商品については)経験豊富な貿易会社のベテラン社員さんでも簡単ではないと思います。

どうすれば簡単に分かるかというと、税関さんにメールで問合せすれば良いだけです。問合せ先のリンクは以下です。

もちろん、どこの国・地域から輸入するのか、モノは何なのか、それは原料なのか完成品なのか、どういう状態(食品であれば常温・冷蔵・冷凍)なのかなどなど、最低限必要な情報を提供する必要はありますが、関税率を知るだけであれば思ったほど難しくはありません。
そして、税関さんの対応は早いです。経験上、午前中にメールすれば、その日中には教えてくれます(ちなみに税関さんから情報を教えてもらうことを「教示」と表現します)。
教示は、メールの返信ではなく電話がかかってきて「関税率は00.0%です、実物を確認後に変更になる可能性はありますが」というような内容を電話口で説明されます。
メールや紙で回答をもらえなくもないのですが、その場合は税関さんとしても「教示したモノ」が残るため、非常に時間がかかる面倒な手続きが必要になります。よって電話で回答をもらうことが通常です。

税関の職員さん次第で、丁寧に細かく教えてくれる人もいれば、ややぶっきらぼうな感じの人もいますが、ビジネスに必要なのはスピード感です、電話口での説明を漏らさずメモして、試算を進めましょう!

今回の記事は以上です。貿易をやりたいけれど「まだやったことがない、、」「多忙で手が回らない、誰かに任せたい、、」「仕組みを作りたいが、一緒に考えてくれる担当者が欲しい、、」「一時的な業務だから、人材採用をするのも不安がある、、」
そう感じていらっしゃる経営者様、ご担当者様、弊所で調整業務を担当致します。まずはお気軽にお問い合わせください。

国際行政書士 河野尋志

投稿者プロフィール 【行政書士 and 事業サポート 河野尋志】
外国人の社員さんと一緒に国際業務(私の担当は編集、調整業務)に取り組んで15年間、多くの外国語ツール(多言語ツール)の作成や貿易業務の調整に取り組んでいました。また行政書士業務を始めて3年間、様々な在留資格(ビザ)の申請経験も重ねてきました。外国人の皆さんの気持ち、日本の行政の考え方、企業の管理者の立場を考えて調整できます。どうぞ、お気軽にお問合せください。
●資格:行政書士・通関士有資格者・総合旅行業務・国際ビジネス法務
●個人:宮崎県出身、48歳、1男2女の父、柔道3段(今は3級くらいの実力)

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